« デザイナーの眼力 | トップページ | ウルトラマン »

2005年8月 9日 (火)

デジカメ君さようなら

EOS_c■早起きした朝、急にフィルムカメラで写真を撮りたくなった。17-35mmズームレンズをフィルムカメラ本体に装着し、外に出る。三十六回、一気にシャッターを切る。

■このフィルムカメラ(EOS1N)は7年前に購入したもの。両手にピッタリ収まるグリッド感、ファインダーから見える画角の広さ、シャッター音、フィルムが巻き上げられる音。思わず身震いしたのだった。

■デジタルカメラの場合、シャッターを押すと、カメラのディスプレイに表示される撮影結果を見て確認ができる。そんな便利な使い勝手は、フィルムカメラにはない。カメラ本体に撮影結果を表示するためのディスプレイはない。

■非常に不便だが、そんな一発勝負の撮影姿勢がデジタルカメラとは違ったワクワク、ドキドキ感を引き起こしてくるらしい。デジタル一眼レフカメラで忘れてしまっていた感触。これは、いったい何なんだ?! 私はデジタルをすべて捨ててしまいたい衝動にかられたのだった。

■その日の夕刻、新宿の『MAP CAMERA』に走り、デジタル一眼レフカメラを持ち込んで買い取ってもらうことにした。機種は「EOS-20D」。使用した期間は半年弱。しかし、撮影旅行に行ったこともあり、撮影した枚数は少なくない(約3万枚)。よく働いてくれたことを考慮すれば、下取り上限価格が「13万5千円」の中古品買い取り価格で、「11万円」は悪くない数字。

■撮影枚数が多いのは、素振りができたからで、名作ライブラリーがあるわけじゃない。絞りや露光、アングルなどをちょっとずつ変えて、バシャバシャと撮影できる。デジカメは実験とその結果をその場で確認できる便利ツールなのだ。だから、枚数が増えても不思議はない。デジカメって、それを安価にカンタンに楽しみながらできてしまうからすごい。気に入った写真は、100枚に1枚あるかないかだろうな…。

■これまで愛用したデジタル一眼レフカメラは3台。「EOS-D60」「EOS-10D」「EOS-20D」。すべてキヤノン製だ。いずれも2年以内に買い替えてきた。買い取りをお願いしたのは、結果的に3台とも新宿の『MAP CAMERA』のA氏。「今回はちょっと早すぎませんか?」と言われてしまう。いろいろと、お世話になりました。

■写真の傾向からすると、Nikonのレンズが向いている。しかし、キヤノンを選択したことには理由がある。35ミリでアオリを使えるレンズを探したとき、キヤノンが一歩先を走っていたからだ。というわけで、カメラの本体もキヤノンのEOSを選んで使い続けている。なぜアオリかといえば、建築物をよく撮影するからだ。

■頻繁に買い替えてきたデジタルカメラだが、今回は当分の間、買い替える気はない。よほど魅力的な新機種が出ない限り、購入する予定はない。因果関係はないが、売った金でインクジェットプリンター(MAXART PA5500)を購入した。

■話は違うが、トイカメラやピンホールカメラも気になってはいる。思いもよらぬイメージを表現してくれるからだ。ただ、その表現にまだついていけないため、手を出す勇気がない。

■打ち合わせが流れた午後、千代田線で表参道から赤坂にくだり、蒸し風呂のような夏空のもとで汗だくになりながら、何度かEOS-1Nのシャッターを押す。一発勝負の緊張感がたまらなかった。

|

« デザイナーの眼力 | トップページ | ウルトラマン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49806/5563709

この記事へのトラックバック一覧です: デジカメ君さようなら:

« デザイナーの眼力 | トップページ | ウルトラマン »