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2005年12月24日 (土)

変数はひとつ

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■ピノパンをトーストし、カルピスバターをぬる。スープをそえれば、それだけでご馳走だ。
■パンを替えて同じバターを使うと、パンの違いが分かる。同じパンにぬるバターを替えれば、バターの質の違いや相性が分かる。そうして選んだパンとバターを組み合わせると、それだけで幸せな食事がやってくる。
■変数をひとつに絞ると違いがよく見える。そうした実験を重ねていくと、ふたつ以上の変数を感覚的に制御できるようになる。

■絞りを固定して撮るとき、露出補正を変えることでシャッター速度が変わり、表現したい空の色合いや波の表情を得ることができる。そうして、絞りやシャッター速度の妙を知ることになる。
■画角を28ミリとか50ミリに固定して撮るとき、被写体に一歩近づくことで、撮りたいテーマがより明確になる。
■単焦点レンズで画角が固定されたカメラを使うと、絞りを固定したり、シャッター速度を固定することで、いろいろな表情の被写体を意図的に撮影することができる。写真家の卵にズームレンズを使わせない理由がそこにある。
■マニュアルフォーカスに設定し、ファインダーから覗いた画像を固定し、被写体のさまざまな部分に焦点を合わせてシャッターを切ると、同じ絵のはずが全く違った印象になる。プロの写真家がオートフォーカスを使わない理由がそこにある。
■いずれにしても、最初は変数ひとつ。変数をひとつに絞って実験を繰り返している人と、そうでない人は、三ヶ月もたつと、先生と生徒くらいに差が開いてしまう。でもそれは、基礎訓練に過ぎない。
■ただし、この話はカメラの撮影技術だけの話であって、いい写真が撮れるかどうかとは、あまり関係ない。

■達人になるには複数の変数を感覚的に制御できる域に達しなければならないから難しい。基礎訓練をしないまま経験をいくら積んでも進歩は産まれない。いつまでたってもぞんざいなまま先に進まない。
■ぞんざいなまま経験だけを積むと、困ったことに知ったかぶりになる。うっかりしてると、すぐに困った人になってしまう。
■自分が説教臭いなあと感じたら、初心に戻り、変数をひとつに絞るといい。

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