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2006年5月17日 (水)

漢字忘れ

 「おとといの晩ご飯、あなたは何を食べましたか?」
 と、聞かれたら、「覚えてない」と、即答しよう。覚えておくべきことは、他にたくさんある。連綿とした流れに乗せられた記憶だけ楽しんでいればいいのだ。

_0012865c  先日、手帳に“思考”という語句を書こうとしたとき、 “考”という文字を急に思い出せなくなった。冠の部分までは出てくるのだが、下が出てこないのだ。

 こんなに頻繁に使っている漢字を忘れるなんて、なぜだろう。ボケの兆候か。まあ、それでもいい。どうせ、すぐに思い出せるだろう。と、ペンを持ったまま待っていても、その漢字がでてこない。
 う~む。“こう”と読むのだから“巧”の右側の文字に似ていたよな、と、あてがってみたが。違う。似ているが、どことなく違う。工、交、光、…と、同じ読みから連想するが、まったく違う。“子”でも“日”でもない。“ヒ”だと老人の“老”になってしまうじゃないか!(苦笑)

 そうして、しばらく試行錯誤したが、しかたなく観念した。パソコンで漢字変換して確かめる。“思考”と出た。うん、そうか。そうだ、この文字だ。普通にこの文字だ。
 なぜ、“与”から横棒を取ったみたいな文字を使うんだろ? “巧”の右側の文字が変形したものなのか? それに、このへんてこな文字が使われている漢字は、他に見当たらない。“考”を見つめていたら、初めて出会ったような気がしてきた。漢字を記憶するメカニズムは、いったいどうなってるんだろう。

 おとといの晩に“蕎麦”を食べたことを忘れてもいい。“蕎麦”という文字をすぐに思い出せなくてもいい。“天ぷら蕎麦 九百円“の色あせたお品書きと、いつもニッコリ迎えてくれる蕎麦屋のお姉ちゃんの笑顔が記憶に刻み込まれていれば、“蕎麦”という文字は忘れようにも忘れない。

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コメント

考。
たしかに、与の一本抜けたつくりは妙である。
メモ用紙に何度か書いてみたけれど、
わたしもはじめて出会ったような気がしてきました。
ふしぎだ。

投稿: いいちこ | 2006年5月18日 (木) 11時23分

いいちこさん、
漢字の書き取りが不得手な人って、
こんな疑問をいっぱい持っている人
なのかもしれませんね。
漢字はそれ自体に意味があるけれど、
“考”という漢字については、
やっぱり、まだ、納得がいきません。

投稿: kawa | 2006年5月18日 (木) 16時02分

惚けのベテランから言うとそういう時は時間がかかっても自力で思い出したほうが今後の為に言いそうです。何とか博士という人が言ってたのですが、う〜んと唸りながらでもきっかけを掴んで、思い出すと思考回路がつながるんだそうです。
雲古する時と同じで、出かかってるのにふっと力を緩めると、中に引っ込んじゃう・・・みたいな。

投稿: 照れキャス太 | 2006年5月18日 (木) 17時41分

漢字が全く書けない人・・・私です。
漢字を見ていると、異星人の文字や、古代エジプト文字のように見えることがあります。
書き順もぐちゃぐちゃで、見ている人は身をよじります。人前ではとてもペンを取れません。

投稿: AYa | 2006年5月18日 (木) 21時25分

あ、照れキャス太さん、お久しぶりです。
しっかり踏ん張ってみま~す。

投稿: kawa | 2006年5月18日 (木) 21時26分

おっと、AYaさん、すれ違っちゃいましたね。
AYaさんは漢字が全く書けないって言うけど、誤字脱字がほとんどない文章をブログに書いているじゃありませんか。
人前で字を間違えるのはちょっと恥ずかしいけど、漢字変換された候補の中から正しい漢字を選ぶことができれば、言葉をちゃんと運用してるってことだから、気にすることないですよ。私だって“考える”という漢字をふっと一瞬忘れてしまっても、考えることはできますからね。漢字を書けなくったって、ちょっと忘れたって、気に病む必要はないでしょう。ただ、漢字をじっと見つめるのは、やめようと思います(笑)。

投稿: kawa | 2006年5月18日 (木) 22時18分

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