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2006年9月19日 (火)

清洲橋(きよすばし)

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月曜日、夕陽に誘われ隅田川まで散歩に出た。猛烈なスピードで走ってきた自転車が、清洲橋のたもとで止まった。荷台には子供用シートが見えた。ママチャリ飛ばして何をする。自転車から降りた男は、三脚を立て、カメラをネジ止めし、シャッターチャンスを狙い始めた。子供が待ってるから時間があまりないという。そんなアンダースンをフレームに入れ、私はシャッターを押した。

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2006年9月11日 (月)

予測せぬ幸せ

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    <日本橋から東京駅まで歩く。午後4時50分。>

何が起こるかわからない。だから面白いのだろう。

日曜日の午後、電話が鳴った。本を置き日本橋まで歩く。大切な人から突然呼び出され、百貨店で待ち合わせて甘味をおごらされ、東京駅まで送った。散歩するには絶好の日より。天気予報とは裏腹に空は晴れ渡っていた。

「こんなに気持ちいいのは久しぶりだねえ」と、ニコニコしながら客人たちは帰っていった。

12時間後の早朝午前4時50分。まだ明けきれぬ西の夜空が光るのを見た。遠雷がかすかに鳴っている。にわかにカーテンが揺れ、冷たい風が流れ込む。しばらくして雨音が聞こえ始めると、雷鳴も本気になってきた。

「昨日はあんなに晴れてたのにねえ」と、赤く不気味に染まり始めた空を見る。「昼頃に目が覚めたら晴れてたりして…」と、予期せぬ幸せをつぶやく。

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2006年9月 8日 (金)

早稲田の夏

残念ながら、夏の甲子園をわかせた早稲田実業の話ではない。

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    <2006/09/07 16:05 早稲田、夏目坂交差点付近>

 一瞬の土砂降りだったらしい。ハンドルがきれいに洗い流されていた。生涯学習を真面目に受講した白いTシャツを着たちょい悪な老紳士が帰路についていた。そんなこと、巡回バスは知らない。


 以下は余談。余裕があれば読めるかもしれない。
 ……
 「ゴシック建築」の7回目の講義は、ステンドグラスの話だった。結論を言うと、キリスト教になじみが薄い欧州西方では見てだけで分かるような物語性に富んだステンドグラスが大聖堂に設置され、昔から信仰者の多い東方では象徴的な絵柄になっている、ということだった。講義は残り一回。
 今日(木曜日)の講義が終わったあと、ひょんなきっかけで講師と二人だけで話をする機会を初めて得た。三年前のことだ。東京都現代美術館で開催された『ガウディ かたちの探求展』で限定配布された冊子に、彼が一人の翻訳者として名を連ねていたことを、私は認知していた。そのいきさつから話を伺ったのだが、私は飛び上がるほど驚いてしまった。
 現在、ロマネスク建築を専門とする研究者が卒論に選んだのは、ガウディの「サグラダ・ファミリア」だったというではないか。そこからなぜロマネスクの図像学へ専門を移したのか、と聞くと、その一貫した意思の流れと、これまでの研究に裏打ちされた知識を、彼は惜しげもなくお披露目してくれた。
 彼がガウディを追いかけ始めた頃、私はグエルという会社を立ち上げたばかりだった。私が情報デザインという応用分野で営利事業に奔走した二十年間、彼はガウディやモデルニスモにのめり込み、奥深い学究の世界へ足を踏み入れていたのだった。その差を埋めることはとうていできない。できないどころか、その差は指数級数的に広がるばかりだ。少しだけ話をすれば、そんなことはすぐ分かる。
 というわけで、この木曜日、私は途方に暮れてしまったのだ。

 「どうすりゃいいの?」

 とね。

 「生涯学習」という、より一般に開放された低いレベルのプログラムとはいえ、大学のアカデミズムと関わりを持とうと思ったとき、自分の力のなさを知ることは当然の結果として予測していたことではある。しかし、その差があまりにも大きすぎた。それに、情報デザイナーである身としては、斬新なテーマを見つけ、調査して回答を見つけ、表現するメディアに即して情報を調整することで読者に歓迎され、会社に利益をもたらさなければならない。
 とはいえ、先がぼんやりして見えないというわけではない。選択肢が増えて戸惑ってはいるが、選択する勇気がないわけではない。

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2006年9月 6日 (水)

東京34.8度

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        <日本橋図書館 2006/09/05 14:12>

昼食後にコッソリ抜けて近くの図書館へ行く。

学生の夏休みが終わった平日の午後なのに、来館者多く閲覧席は満杯。5冊返却し『ゴシック建築』(ルイ・グロデッキ著)を書庫から出してもらう。この書籍は「本の友社」の図説世界建築史シリーズのひとつ。私はこのシリーズのファン。丁寧に仕上げられた紙メディアは知識欲を刺激する宝庫だ。大判の全集ものは高価なので図書館を利用するに限る。

ウィルヘルム・ヴォーリンガーの「ゴシック美術形式論」を予約。アンリ・フォション(グロデッキの師匠)のお目当ての本は、ウェブでの検索では中央区の図書館にはないことが分かっていたので、別の図書館から移送してもらえないか相談していたら、「なにやってんだあ早く帰れ」コールが入り、足早に帰社す。

月末までに1冊書き上げねばならぬ原稿はほとんど手付かず。図書館なんぞに通ってる場合じゃないんだが、大学の講義もあと2回で終わるため、どちらもないがしろにはできない。

昨日の東京は何十年ぶりかの九月最高気温だった。日差し強く坊主頭はチリチリしたが、カラリと乾燥しており暑さはさほど感じられなかった。今日から東京は曇天が続くらしい。秋を感じ始めると暑い夏が名残惜しくなる。

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2006年9月 4日 (月)

フラメンコ治療

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          <彼が「スペインの黒豹」よ>

雨降る金曜日の午後、武道家の荒井氏宅を訪問。さっそく、パソコンの具合を診る。起動しない…。なんとか起動させてみたが、かなりの重症であることが判明。

三時間ほどかけて修復を終えると、四人連れ立ってスペイン料理屋までタクシーを飛ばす。歌舞伎町はほぼ韓国人街と化していた。『カサベリヤ』で腹ごしらえし、カバを何本かあけた。

「今、近くにいい踊り手が来てるのよ」と、フラメンコの踊り手でもあるご夫人がささやく。そりゃ行くしかないだろう。伊勢丹方面へ流れ『エル・フラメンコ』にて「ブラボー!ブラボー!ブラボー!」と連呼し、深夜に帰宅す。

その週末、二日間とも寝込んでしまうとはねえ。そういえば、三月(みつき)ほど鼻づまりが続いていたしなあ。風邪ぎみで体が弱っていたんだろう。フラメンコの踊りと音とリズムが安全弁を抜いてくれた、ということか。おかげで少し鼻声でなくなった。

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