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2006年11月26日 (日)

草野球讃歌

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初回、調子づきかけた相手投手は、三番K氏がこの素晴らしいスイングで左中間にかっとばした大ホームランによって、一気に弱気に転じたのだった。主戦投手不在だった我が『大坊主(ダイボーズ)』は、勢いづいた。追加点、駄目押しと効果的に加点し、相手の戦意を砕いていく。守備も落ち着いていた。初回裏の守りから監督兼投手の老練な投球が冴え、最終回を迎えるまで、最小の1点に抑えきったのだった。
大坊主と言っても、宗教関係のチームではない。南青山にある『大坊珈琲店』に集まった常連たちが、三十年前に結成した草野球チームである。メンバーの顔ぶれはずいぶんと変わったことだろうが、昨日の試合にも結成以来のメンバーが7番セカンドで出場していた。チームが長く続いてきたことには、きっと理由があるはずだ。

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午後4時を過ぎる頃には照明灯がともり、勝利を確信するメンバーたち。試合は9対3と完勝だった。

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この試合が今年のリーグ最終戦となった。球場は「青山球場」。チーム結成以来、三十年お世話になっているらしい。地下鉄銀座線「外苑前」から徒歩2分と、交通の便が抜群のところにある。今年もこの球場には大変お世話になりました。

この草野球リーグには、12チームが加入している。全チームと1試合ずつ対戦する11試合の結果によって、順位を競う。ホームラン王、首位打者、打点王、盗塁王、最多勝投手賞などの表彰も行われる。そのため、試合が終わった時点で、相手チームとスコアブックをつき合わせ、記載に間違いがないかをチェックする。草野球だから、エラーかヒットかの判断が微妙に食い違うことがあるからだ。また、リーグ戦とは別に、トーナメント方式のカップ戦が組まれることもある。

今年、上位3チームは負けなし、と絶好調。引き分けの数が少なかったチームが優勝を勝ち取る、という接戦だった。我が『大坊主』は6勝5敗。からくも勝ち越したが、リーグ12チーム中、第5位という不本意な成績に終わった。一昨年は3位と健闘したが、来年はどうなることやら。

リーグ戦は終了したが、来週、練習試合を行い、毎年恒例の納会が年末に予定されている。チームのオーナーである大坊さんが、今年はどんな話をしてくれるのか、また楽しみである。

親子ほど歳の離れたチームメイトが、同じフィールドに立ち、球を追いかける。プロ野球選手を目指した者もいれば、まったく野球とは縁のなかった者もいる。国の役人もいればフリーターもいる。ツアーコンダクターや株取引のディーラー、弁護士、地下鉄の運転手、私のようなクリエーター系、学生もいれば、生粋の営業マンもいる。そして、喫茶店のマスターも。どんな職業についていようと、歳が離れていようと、野球がうまかろうと下手くそであろうと、フィールドに立てば、みなチームの一員に変わりはない。京都に単身赴任中のメンバーは、新幹線で試合にかけつけ、成田に到着したばかりのツアーコンダクターは、時差ぼけのまま車を飛ばし、野球場まで駆けつけてくることだってある。いったい何が、彼らを野球にかりたてるのだろう。

今年も、奇跡のような貴重な時間を過ごさせてもらい、感謝している。

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コメント

Puede ser buen ambiente su juego de base boll.
Yo tambien quisiera participal en ello.

投稿: hiroya | 2006年11月26日 (日) 19時27分

hiroyaどの
日本語がうまく入力できなかったんですね。
このブログはパソコンの機種によっては、
うまく入力できないことがあるんですよ。
申し訳ありません。

スペイン語で書かれた文章をざっと日本語に訳すと、
「野球、いい雰囲気でやってますねえ。
 ボクも参加したいよ」
って、ところでしょうか。

日本に来られたときには、ぜひ。とは言っても、
お忙しいから、東京での時間がとれませんよね。

わたしがバルセロナにグローブとボールを持っていきますから、
キャッチボールしましょうよ。

投稿: kawa | 2006年11月26日 (日) 21時17分

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