へそ撮り
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彼と知り合ったのは、小さな草の根パソコン通信ネットワークだった。そのとき彼はまだ中学生。ネットワークは思いもよらない出会いを生む。とはいえ、親子ほど年の離れた若者と友達になるとは、本当に思いもよらない出来事だった。彼はゆえあって中学生の頃から働いており、仕事関係で知り合ったのだ。それから十五年ほど過ぎただろうか。高校、大学へ進学しても仕事は続けている。
先日、大学院を卒業するので終了作品展を見に来ませんか、という葉書が来た。日曜日、道場での稽古が始まる前に、上野まで足をのばしてみることにした。
彼は建築科なので作品の展示は学内の「陳列館」。
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今日は金曜日。東京は朝からシトシト、シトシト、曇天の空から冷たい雨が降っている。夜にはドシャ降りの予報がでている。翌日の土曜日は、久し振りの草野球だと言うのに、どうなることやら。
昨日の木曜日。また眠れぬまま、朝から役所もうでのため外出。日比谷線「築地」駅四番出口から徒歩5分。「都税事務所」は先日おもむいた「中央区役所」すぐそば。5階で必要書類を入手。3分とかからなかった。
公的機関に提出する書類は、最近では役所のウェブページからPDFファイルとして簡単にダウンロードできる。プリントアウトし必要事項を記入した書類を持ち役所に足を運べば、窓口へ直行し3分と待たされず必要書類を入手できる。「都税事務所」でも同じだった。
ただし、いつも理不尽に感じることは、手数料だ。会社という組織を立ちあげると、いろいろな名目で複数の税金を国や地方自治体に別々に支払わねばならない。利益が出たときは、利益のほぼ半分を税金として収めることになっている。かといって、利益が出ないときは、国や自治体は知らんぷりで何もしてくれない。
法律で定められている制度は納得はしていないが、理解はしている。法には従う。しかし、組織体が構成員からピンハネする仕組みは、ヤクザの資金調達システムとなんら変わりはない。
そうしてピンハネするのであれば、それなりのサービスをやってしかるべき、だろう。必要な書類を無料で提供できない組織が、ピンハネする資格はないのではないか。
そんなことを思いながら、「都税事務所」「法務局」「区役所」をまわる。
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夕刻、無性に親子丼を食べたくなり、秋葉原までタクる。お目当ては『鳥つね』。
秋葉原という地名の由来はどこからきてるのだろう。秋に美しい葉原(ハバラ)が広がる土地だったのか。しかし、葉原という言葉を私は使ったことがない。秋の紅葉が美しい原野だったのであれば、アキバのハラ、アキバハラと呼ばれてもおかしくない。
まあ、とにかく、アキバで旨い親子丼をいだだけるようになったことは、すごいこと。『鳥つね』の料理は文句なし。ただ、接客がいまいち。来店した客にとって最良の席を順に案内していないからだ。
いつの間にか、アキバ周辺にはガラス張りの高層ビルが立ち並び、旨い安い早いが売りだった名物ラーメン屋が姿を消し、少し値の張る小ぎれいなレストラン街がビルの中にできている。
食事を終え、ビルの二階からコンコースに出る。
秋葉原の夜空に三日月が輝いていた。弦が上を向いた三日月は妙に間が抜けている。寒気和らいだ空には、かえって落着きがいい気もした。
線路をくぐり、「ヨドバシカメラ」でいくつか物色するも、気に入った品なく、日比谷線にて午後9時前に帰宅す。「相棒」の放送なしとは知らなかった…。
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このブログの中で、どんな言葉を発すればいいのか分らないまま時が流れていた先月のある夜の話。
表参道交差点から青山通りに沿って渋谷方面へ数分歩き、青山学院の手前で左に折れる。そこは、骨董通り。歩道が狭く歩きずらい道。二百メートルほど歩き、右に折れ、青山通りに並行に走る小道に入る。町名が五丁目、六丁目、七丁目と順に増えていく。
表参道から渋谷へ延びる青山通りに対して、ほぼ直角に交わるのは六本木通り。青山通りに並行して走る細い道を歩いていれば、当然のことながら、六本木通りに突き当たる。こうした交わり地点の周辺は、ほとんど区画整理されている。とはいえ、南青山七丁目のように、昔ながらの街並みが残されたままの場所もある。
区画整理とは無縁の生活臭ムンムンの空間には、計り知れない気、というものが宿っているのかもしれない。三角州のように削り取られた宅地はその典型なのかもしられない。
後ろから迫り来る車あり、テールランプが消え去るまで静かにやり過ごす。
三つ又を左に抜け、六本木通りに出ると、渋谷を背に坂を上る。
目の前に見えるのは、六本木ヒルズ。
坂を登り切るちょっと手前で六本木通りを渡る。
お目当ての店は『Hemingway』。
気の置けない仲間たち三人とたわいのない話ができる幸せ。
2007.01.15
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木曜日は早朝から外出。
前日から父兄めいたことで一喜一憂した二日間だった。
2007年2月15日。新橋、午前7時半。
昨夜の大雨で洗い流された青空と雲が鮮やかだった。
「ドンキ」だってある銀座の境目。
三井ガーデンホテルから見える東京タワー。
南青山8時半。「アンデルセン」二階レストランで軽く朝食。
「ジョサイヤ・コンドル」の本を1冊読了すると午後4時。
低く差し込む西からの陽光が青山通りに影を長く落とす。
表参道、午後4時半。
今更ながら、「表参道ヒルズ」とやらへ初めて入る。
半端なおもむきは評判通り。

表参道交差点に引き返し、『大坊珈琲店』にてマイルドなミルクコーヒーを娘に注文し、濃厚で苦く甘いとっておきのNo.4を私用に注文。大坊さんは不在で、ご夫人にたててもらう。四人前の珈琲豆から絞り出されたエキスは豊満で美味。その足で「キル・ヘボン」に流れ、かわいらしいケーキを8ピース購入し、銀座線に乗り、浜松町からモノレールで羽田空港へ。
第2ターミナル、午後6時半。
春に再上京するであろう娘と別れ、帰宅す。
2007.02.15 EOS-5D, 17mm, 35mm
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いや、ホント、正直な話、飲んだくれです。
品川にて武術家の友人たちと飲んだ夜のこと…。
歩き去る友の後ろ姿が、突然揺らいだのでした。
品川駅から人形町までは15分ほど。
その夜、なんとか電車に乗り込んだものの、
それから長い道中が待っていたのでした。
はっと気がつき、降りた駅は「青砥」。
あくびは伝染するらしい…。
で、また、そこからの記憶が、ない。
「おしあげー、おしあげー」というアナウンスに気が付き
電車を乗り換えたのでした。
2007.01.09 at Suitengu Station
多分、何度か電車を行ったり来たりしていたようです。なんとか水天宮で下車したのですが、駅のどこかで寝転がっていたらしく、気がつくと駅員に肩車されていました。A4出口から地上に出て冷気で我に返ったときは、なんとも恥ずかしい限り。親切な駅員さんにお礼を言って帰宅したのでした。
前後不覚になっていても、電車の中でシャッターをバシャバシャ押していたようです。迷惑きわまりない行動に、ただただ恥じ入るばかり。ただ、正直言って、それがありのままの自分なのかもしれません。自戒の意味も込めて、とんでもない写真はまずいので、それ以外をここにアップしておきます。
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二月は学生が動くので引越しが多い。条件の良い物件も多いが、決まるのも早い。この時期、ウェブに掲載される掘り出し物は、アップされると同時に決まるといってもよい。やはり最後は地域の不動産屋を頼るのが得策。それも午前中が狙い目。なぜなら、毎朝、午前10時に不動産業者でしか閲覧することのできないネットワークで新しい物件がやり取りされるからだ。
ひょんな事情で、部屋さがしをするはめになったのは二月初め。うちが引っ越すわけではない。長崎に住む兄が、世話になってる方の娘のために物件を探してくれ、というのだ。部屋さがしなんて、本人か親しい友人か親がやることなのだが、ちょっと事情があってできない、というので、引き受けることにしたのだ。引越し慣れしているので、部屋探しの段取りは心得ている。とはいえ、2月は引越す人が特に多く、今回は少してこずった。
電話やメールで本人からの希望を聞き、CHINTAIとか住宅情報とか、まずウェブで検索し目星をつけた。住みたい場所を少しずつ絞り込み、地域のいくつかの不動産屋からファクスで最新情報を流してもらう。100件ほどの中から好条件の物件を10件まで絞り、本人にファクス。その中から間取りとか、洗濯機の置場とか、駅までの距離だとか、オートロックの有無とか、細かい条件をつめ、さらに物件を探すのだ。そうして週末、午前11時に現地で本人と待ち合わせ、予約しておいた不動産屋に足を運んだ。
残念ながら、ウェブで見つけた条件の良い物件はすでに契約済みだった。仕方なく、不動産屋の担当者に管理会社から物件情報をファクスしてもらい、その中から絞り込むことになった。運よく掘り出し物が3件ほどあり、実際に部屋を見せてもらった、物件を検討したり部屋を見せてもらったりしていると、時間があっという間に過ぎていく。なんとか、契約を結ぶところまでこぎつけたのだが、時刻は午後7時をとうに回っていた。
部屋さがしや引越しを、ある事情から本人に代わりこちらで手配することが、これまで何回かあったが、彼らとの音信はほとんど途切れている。こちらから連絡しない限り、あちらから連絡してくることはない。“ある事情”を忘れたい本人たちからすれば、自然の成り行きだと思っている。今度も同じような結果になる気がしている。
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中国に返還される前の香港に何度か通ったのは、烏龍茶と茶器を仕入れるためでした。写真の茶器とも十年以上お付き合いいただいてます。
そんな茶器がありながら、茶葉をマグカップに投げ入れ湯を注ぎ、しんなりしてきた茶葉をフーフーと吹いてカップのむこうに押しやり、こうしてメッセージを書くなどしながら烏龍茶を飲む、そんな「ながら飲み」するときのほうが圧倒的に多いのです。
そんな習慣がつい最近変わったんです。すぐに湯が沸く電気ポットを購入したのがきっかけでしょうか。なにせ、沸騰した湯がすぐに手に入るので、烏龍茶をちゃんと飲むには都合がいいのです。
茶器を使うとき、ちゃんとした手順を踏むと、茶の香りと味をより深く楽しむことができます。だから、「ながら飲み」は御法度。でも、ほかには何もできなくなります。
ほかに何もできない時間をまた持てるようになり、自分と対話する時間が確かに増えました。考えすぎてメッセージをアップするきっかけを見失いもしました。ただ、自分の中に変化が起きるのではないか、という期待感が沸いてきた気もしています。……なんて、そんな取って付けたような効能は、おいしい茶を飲みたいだけの口実かもしれません。
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2月2日、午前4時、西の空に沈みゆく満月を見た。あまりにも妖艶で写真を撮ることを許さなかった。
その前日の夜、青山「草月ホール」に向かう途中、満ちる直前の月を撮った。ビルに消える直前の月。友人の荒井氏が「ぜひ」と勧めてくれたAMIさんと彼女のお弟子さんたちが踊るフラメンコに魅了された夜だった。最前列で観た踊りは圧倒的な迫力だった。激しい動きなのに軸がずれない自然な動き。なぜ、あんな動きができるのか。そして、気になることが……、何か分らないが、ひっかかるものが残ってしまったのだった。
その翌日。2月2日の満月の夜、どうしても、どうしてももう一度、AMIさんたちの踊りを観たくて、別の予定をキャンセルし、当日券で「草月ホール」の最後列にもぐりこんだ。驚いたことに、前日と同じ演舞のはずが、まったく違った舞台に見えた。踊り手たちも何かにとりつかれたように踊っていた。満ちた月のしわざなのだと思う。
そして、その翌日。満月から一日過ぎた月を撮った。
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マコちゃんに眉間をかじられ、ハッとした。
ミンちゃんに見つめられ、ドギマギした。
目黒の友人Aちゃんちに流れる時間は何か違っていた。
遠く、かすかに富士山が見えた。
人形たちの向こう側で、のけぞって笑い転げる人たちを見ていたら、何か新しいことを始めよう、何か先につながることを始めようと、なぜか知らぬが、思い立ってしまったのだ。そして、股割りの日々が始まった。体をいじめ、伝える言葉を選んでいるうちに、一か月が過ぎてしまった。
マコちゃんとじゃれあってかまれた眉間の傷は貴重な仲間のしるし。まだうっすらと残っている気がする。仲間のしるしが消えかけてきたら、言葉を伝えたい人たちの顔がまた浮かんできたようだ。
昨夜、ちょっと気になることがあり、久しぶりに長崎の妹に電話をした。その後、このブログ用に画像処理しておいた百枚ほどの写真を整理し始め、こうしてまたブログを書き始めたのだが、その理由は分らない。
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