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2008年8月 7日 (木)

過去を買い戻すデータ修復

今日、過去を購入した。

先月、三泊四日かけて奈良の世界遺産を見て回った。薬師寺、唐招提寺、法隆寺、東大寺、春日大社などなど、特に日本建築ならではの梁と屋根を撮影するのが主な目的。

とはいえ、ひとつ不安なことがあった。それは、パソコンを持参しなかったこと。これまでの旅行では、持参したパソコンに撮影した写真のデータをその日うちに必ず保存していた。内蔵のハードディスクだけでなく、外付けのハードディスクにも保存。大切なものは、DVDにも焼いて万全を期していた。なにせ電子メディアは信用ならないですから。

今回はいくつかの条件が重なって、パソコンを持参しなかった。写真は仕事に使わない、RAWデータ撮影が必要ない、大容量のコンパクトフラッシュが2枚ある、JPGを最高の画質で撮影しても2,000枚ほど撮れる。ノートパソコンを手放したばかりで、次のマシンが手元に届いてない。そして、もうひとつ。たまには身軽で旅をしたくなったこと。

思えば、旅にパソコンを持参しないのは、初めてのことだった。

旅から帰り、さっそく写真のデータをパソコンに保存しようとしたときのこと。読み込めないデータがある。三分の一ほどもある。メディアのエラーで読み込めない。いろいろ自分で手を尽くしたが、ダメ。あまりのショックに私は、問題のコンパクト・フラッシュを初期化することもできず、引出しの隅に追いやり、見たくない存在の塊として処理していた。

先日、問題のひと月ほどたったある日、ブラウザを見ていたら、何を思い立ったか「データ復旧」と検索ボックスに打ち込み、検索をしていた。

たくさんあるもんだ、データ復旧サービス。数社を比較。どこも似たような条件のようだ。試しにある会社にメールを出して質問してみると、データ復旧の可能性が高い、という返事がきた。検査と見積もりまでは無料というので、問題のコンパクト・フラッシュを送付し、検査してもらうことにした。送付して二日後、「全てのデータが復旧可能です」というメールが届いた。

「よっしゃあ! あの写真たちが帰ってくるのかあ」

と、一瞬、涙ぐむ。復旧料金は4万円ほど。今回の過去の買い物は高いか、安いか。失われた過去を買い戻せると思えば、安いものかもしれません。それより、危険を察知したら、新しいメディアの買い替えどきと判断すべきなんでしょうか。

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