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2008年11月 2日 (日)

魅惑するバイレ、AMI

空手の師匠、荒井高史氏と奥方に同行し、恵比寿『サラ・アンダルーサ』へフラメンコを観に行った。踊り手(バイレ)は三人。私のお目当ては奥方の師匠でもあるAMIさんだ。

その日のAMIさんの踊りは、いつにも増して迫力と美しさに満ちていた。絞り込んできた体が舞台の上で軽やかに舞う。サパテアードの音とリズムに明確なメリハリがあり、踊り手の揺れ動く感情をはっきりと伝えてくる。音の表現があまりも豊かで、私は何度が目を閉じ、その音だけに聴き入ったほどだ。

いつもより少し早い動きのある踊りもあった気がする。点と線、線と面が時間軸で複雑に変化する狂おしいほど激しい感情の世界を優雅に魅せる踊り。軸がまったくずれない美しい立ち姿。正確なリズム。物語るようなサパテアードの音色。いったいどのような訓練で身に付けてきたのだろう。

彼女のその日の踊りは、フラメンコの素人である私の目にも、共演した二人のスペイン人バイレの踊りをはるかに超えているのは明らかだった。1日だけの公演だったが、前半と後半、2回を通しで観ることができ、幸せな夜だった。

2008年11月1日(土)
サラ・アンダルーサ9周年特別企画
「ESPECIAL FLAMENCO」

フラメンコ舞踊家 AMI(鎌田厚子)さんのウェブサイトをぜひご覧あれ。
 http://www.artool.com/AMI/index.htm

もうひとつ、嬉しかったことがある。カンテ(歌い手)のスペイン人アントニオ・サンルーカルさんのこと。彼の舞台は何度か日本で拝見して、その情熱的な歌声は耳にしたことがあった。今回の舞台では、彼は司会役も兼ねていた。挨拶したり、登場するバイレたちを紹介するのが、彼が話すスペイン語の意味をなんとほとんど理解することができたのだ。日本に滞在期間の長い彼が日本人に分かりやすい言葉を選んでくれたといこともあるだろう。舞台での話だから使われる言葉も限られている、という理由もあるだろう。とはいえ、『セルバンテス文化センター』で週に1回、15週間だけ触れただけのスペイン語が、これほど力を発揮してくれるとは、まったくの驚きだった。

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