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2009年10月12日 (月)

予測できぬ稽古

昨日の日曜日、午前10時から始まった空手の稽古が終わったのは、午後4時。6時間の長丁場だった。何回かの小休止はあるが、昼食はとらない。大汗を何度がかくので、終わる頃には汗もでない。終わると腹が減るが、減り過ぎて食欲すぐにはわかぬ。

通常は4時間。午後2時に終わることになっている。一応の稽古メニューはある。最初の1時間半では決められた準備体操と基本稽古をこなす。これで最初の大汗を出す。本稽古はそれから始まる。その本稽古のメニューが毎回、どんなことをやるか分からない。ただし、そこにも一応の枠組みはある。その中で稽古が進められることもあるが、その内容も所要時間もまったく予測できない。その日の出席者の構成や体調、修練の進み具合や気力などから師匠が決める。師匠が目指している武道の延長線上にある、長いスパンの中で考えていることを実践に移すこともある。一見、師匠の気紛れに思えるような指導だが、実は違う。弟子一人ひとりに念入りに準備したメニューに裏付けられている。空手の稽古に復帰した一年前から書き始めた稽古記録を読み返すと、「ああ、そうだったのか!」「そうかもしれない」と、気付かされることが何度もあったからだ。師匠がいかに弟子たちを気遣っているか、その深さには驚かされるばかりだ。

人は予定がたたない状況に置かれると不安になる。素に戻る。そのとき、感性が研ぎ澄まされる絶好の機会となる。そうでなければ、昨日もそうだが、稽古が終わって体力を使い果たしているにも関わらず、「まだ、あそこをやり残してる。もう少しやらなきゃ」という気力は出てこないだろう。師匠が意図的にやっているかどうかは定かでないが、予測できぬ稽古であることが持続する力になっている気がしている。お茶の世界に近いのか。よくは分からない。

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