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2010年2月 2日 (火)

初積雪と名残雪

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<水天宮の朝>

昨夜、怒涛のごとく降り始めた雪だったが、未明には降り止み、朝を迎え人が動き出す頃には屋根と日蔭の吹き溜まりにわずかに残るだけとなった。久しぶりの積雪に期待した都会人たちにとっては、少し拍子抜けだったようだ。

「そろそろあってもいいね」

整体処のウェブサイトを作りませんか、という私の提案に師匠は快諾してくれた。うまい具合にお互いの時間に空きがあり、午後からさっそくお宅にお邪魔した。生業にしている店舗デザインや工業デザインからそろそろ手を引き、武道と整体に専念する意向をお持ちであることも、初めて伺い知ることとなった。

師匠は二十年ほど前に桐朋学園という学校から依頼を受けて中高校生の空手指導を請け負った。若者たちは師匠の立ち姿の美しさや生き方のかっこ良さに感化され、空手に夢中になった。進学校だったが空手では強豪校のひとつとなったこともある。時期をほぼ同じくして、医者に見放された人を親類から紹介され、整体で見事に完治させた。評判が評判を生み、開いた整体処には多くの患者が集まった。学生たちは黒帯を取ると整体の講習を受け、患者たちは回復すると太極拳の指導を受けるようになった。学生たちは大学生となり社会人となっても指導を受け続ける者もいたが、十数年を経て次第に多忙になり、稽古に参加できる人数も限られてきている。怒涛の季節が過ぎ、残っている雪はわずかになった。消えゆく雪と違うのは、確かな蓄積が残っていること。

学生の指導に当たっては指導料はとらなかった。整体の治療費は保険が効かないので、通常の半額ほどにした。それは師匠が生業を別に持っていたからできたこと。しかし、事情はかなり変化してきている。空手の熱心な弟子たちへの負担も考えねばならない。整体の料金も安過ぎては、いい加減な施術でないかと揶揄されてしまう。

ウェブサイト作りは、伽翔流(がしょうりゅう)という武道集団のあり方を皆で見直すきっかけになるといいのだが……。

名残雪はまだ消さない。

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