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2010年3月24日 (水)

言葉を荒げたら負けよ

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三月初旬、木蓮(もくれん)によく似た辛夷(こぶし)の花が今年も大輪を開き、そして数日で散った。この写真は二年前に日本橋人形町で撮影したものだが、この木はもうない。通りには元々二本あったが、昨年、街路刷新工事とかで、こちらの木だけ撤去されたのだ。

確かに辛夷は手がかかる。花が咲くときは皆しばし顔を挙げ、なかには立ち止り手を叩いたりして喝采する者もいるが、地面に落ちた花びらを踏んづけていることにはほとんど気づかない。もし気づいたとしても、知らんぷりで歩き去る。花弁は大きく分厚いため、水分が豊富でひしゃげると歩道を黒く汚す。あたり一面に黒い斑点ができることもある。銀杏ほどではないが、若干異臭を放つ。この界隈には昔ながらの家族経営の商店やスーパーが並んでおり、その方たちが気がけて掃除をする。箒とチリ取りで花びらを掃きとる様子を何度か見たことがある。そんな様子も、この辛夷の花も、もう二度と見ることはない。

今はそのあたりに時計台がデンとひかえている。なにせ、時報をからくり人形が知らせてくれるのだ。鳴り物入りで登場した時計台だったが、からくり人形の動きが「ええ、これだけ?もう終わりなの?!」というくらいシンプル、単純、つまらない。そのためか、人形町での新しい名物とはなり得ていない。時計台自体は立派ななりをしており、それなりに奮発しているようだし、からくりの部分だけ刷新すれば大いに盛り上がる可能性があるだけに、惜しい。

と、ここまで書けば、時計台をなんとかしたい、とちょっと思いません?最近、いただくメッセージの中に荒げた言葉を使う人を見受けるようになりました。顔を合わせて話をすると、ご本人はいたって穏やか。なのにどうして、そうなっちゃうの。多分それは、書きっぱなしで相手にメッセージを送ってるからじゃないか、と思うんです。誤字脱字が多いですし。書いたメッセージを読み返すと、ちょっと言い過ぎだったかなあ、あ、ここは言葉が足りない、なんて簡単に気がつくもの。私も気をつけないと、つい次のように話を続けてしまいたがります。

今のままだと、はっきり言って、しょぼい。これを人形町の名物として紹介されるのは、住人の一人として、はっきり言って、イヤだ。

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