このブログのライターの大河です。現在、博士後期課程の大学院生です。
私はいま、TANE+1とともに、サイエンスアートを広める活動をしています。自己紹介を兼ね、このような活動に参加するようになった理由と、今後目指す方向性を簡単に紹介したいと思います。なお、この記事でいうサイエンスアートとは、科学的知識を伝える視覚素材(図鑑や教科書、論文、webサイト等にあるイラストレーション、CG、写真、アニメーション等)のことを指します。
◆活動のきっかけ
サイエンスアートに関わることになったきっかけは、学部時代にあります。私は学部時代は立教大学理学部で生命科学を勉強していました。大学3年生の時、ある教授の、文系学生対象の生命科学の講義の手伝いをしました。そして分かりやすい資料を作ろうと格闘する中で、科学を理解してもらうためには、サイエンスアートが必要であると感じるようになりました。私の大学にはたまたまサイエンスイラストレーターについてよく知っている先生がいらっしゃったため、話を聞きに行くことができました。その先生からサイエンスイラストレ―ターである奈良島知行氏が立教大学に訪問してくるということを聞き、是非会いたいと申し出て、奈良島さんと出会うことになりました。これが私のサイエンスアート活動のはじまりです。
サイエンスアートに興味をもった私は、京都大学(修士課程)に進学し、サイエンスイラストレーターと科学者の関係性について研究をしました。現在は北陸先端科学技術大学院大学に進学し、副テーマでサイエンスイラストレーションを研究しています。(メインテーマは科学コミュニケーションです。)
◆私の興味・関心
私が一貫して興味を持っていることは、科学をわかりやすく伝える難しさと重要さです。人と人がコミュニケーションしてわかりあうということは、ただでさえ難しいことです。科学について科学者以外の方たちが理解し、話をするのはもっと難しいことです。科学について本当に理解してもらおうとしたら、伝える側は相手を理解し、相手に伝わるよう工夫しなくてはなりません。
サイエンスアートは、科学を理解しやすくするための強力なツールです。科学的な概念をいかにしてわかりやすく、魅力的にみせるのか。科学を伝える上でのサイエンスアートの重要性は、北米やヨーロッパでは古くから認められています。(サイエンスイラストレ―ターという専門職が成り立っていることが何よりもの証拠)
一方、日本ではサイエンスアートに対する関心はあまり高くありません。このことは、科学を伝える重要性をあまり意識していないことを意味している可能性があります。私は日本でサイエンスアートに対する意識を向上し、質の高い作品を作れる環境を整備することを通じ、科学を伝える難しさや意味について、科学者も含めた多くの人に考えてもらいたいと思っています。
◆目標
最後に、私のサイエンスアートに関する目標を書きます。これには2つあります。
①科学者のイラスト制作を支援すること、理系学生にイラストの講義を提供すること。そして、このような活動を通じて科学者や理系学生に科学を伝える意味や難しさを学んでもらうこと。
②サイエンスイラストレ―ター(科学専門のイラストレ―ターやクリエーター)という職業を確立し、安定化すること(具体的には教育機関の整備と職業団体の設立を行い、権利の保護や市場の拡大といった活動をすること)。
まだまだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
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